本を読むのが遅くなったと感じていた。
しかし、若干ペースが上がってきたような気がする。
読んで得た知識がまるまる頭に残ってくれたら最高なんだけど…

「遠野物語」読了

読み直し27冊目は柳田国男「遠野物語」
面白過ぎる!この本の北海道版があったらイイのに…。
「やなぎだ」ではなくて「やなぎた」なのね、実は。
佐々木喜善の話に着想を得たような記載がある。
どこかで聞いた名前だな~と思ったら、
「怪談に学ぶ脳神経内科」という本の「レビー小体病」の項目で見た。
こうやって本から本へと繋がるのも、読書の楽しさの一つなんだよね~。

入浴拒否の真面目な話

御年96歳の矍鑠とした入居者さんがいる。
その人は、ある職員が、嫌いだ。
理由は二つ。
①掃除を手抜きする
②入浴時にゴチャゴチャ言われて嫌な思いをした
それが積もり積もったのか、ついに感情が爆発したようだ。

①に関しては、「前から怪しいと思っていた」とのこと。
で、その職員が掃除に来た時に時計をガン見したと。
結果、15分だけの掃除で終了したと。

うん、やりかねないね、あの職員は。
ワシが入社したての頃、その職員に「掃除は30分で終わるよ」と言われたのだ。
お前さん、何のマウント取りに来てるのよ?
最低でも45分は掃除をしなければならないはずだがね。
掃除が早く終わったなら、衣類を畳んで整頓したり、
入居者さん本人とお話ししたり、やれること・やるべきことはいくらでもあるでしょうよ。
意味不明の豪語は「私、基本手抜きしてるわよ」と言っているのと同じ。
だから信用はしていなかった。
それが正しいことがどうか、いつか分かるさ~と。
で、今、それが原因で嫌われているのが判明した、と。

②に関しては、入居者さんが陰部を自分で洗って、まずは湯船で温まろうとしたら
「体を洗ってないのに湯船なんてダメだよ」と言われたらしい。
でも、自分一人しか入らない湯船なわけだよ。
次に入浴する人には、また新しい湯をためるのだから。
そもそも、「まずは湯船で温まる」って入居者さん、他にもいるし。
なぜ、一人は良くて、一人はダメなのよ。
「あの職員とじゃ、あずましく風呂に入れない」と。そりゃそうだよね。

今が正念場じゃないのかな?

「生理的に受け付けない」「相性が悪い」「セクハラ防止」とか、
そういう理由なら仕方がない部分もある。
でも、今回の件はそうではない。
介護士としての考え方、働き方、もっと言えば人としての、なんだけど、
そこにそもそもの問題がある。
「信用を得る」ことがスタートなのであって、
「信用されてない」状態はマイナスからのスタート。
それが原因で拒否されるのであれば、職員本人が自分の何が原因で嫌われているのかを
理解して反省して、詫びを入れるくらいじゃないと改善されないと思うのだが。

原因が原因だけに、今後も同じ理由で別の入居者さんから拒否される可能性もある。
その職員は、今の職場で10年、他の職場での勤務経験もあるようだ。
それだけの時間を費やしていながら、アナタは何も得ていないのね。
介護士の何たるかを全く理解していない。

頼むから、勤務年数だけでベテランヅラ・先輩ヅラするのはやめてほしいわ。
そんな奴、何人いたって役には立たないぜ。

自分の職場は「介護士の吹き溜まり」ではないかと思っている。
そこでムカムカしながら勤めて給料を貰っている自分も、ある意味情けないのかもしれない。
だけど、染まらなければイイのだと思っている。

頑張って働いでも、嫌われる時は嫌われる。
どう考え、どう働くか、それは自分次第だ。
その職員を庇う気持ちは全くない。
しかし、96歳の愛すべき入居者さんには、嫌な思いをしてほしくない。

今、きちんを手を打たないと、何も解決しないし、悪化しかないと思う。
真面目に考えることも、時にはあるのさ。

投稿者

ワシ

北海道某市在住の介護福祉士

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